グルメな常連客がお越しになった。お一人は在札だが、お連れは最近九州に転勤になられた
というのに、北海道の美味しいものを食べにいらしたのである。美味しいものの為には、距離も
時間も厭わない女性の二人組みだ。当店での時間も楽しく過ごして頂いて、二人は既に明
日のお昼に食べるものの相談をしている。その手の話には目の無いワタシだ、早速話しに割り
込んで、
「え、それはどこどこ、何を食べるの?」
「麻生にある中華のお店でね、トウショウメンを食べようかなーって」
「ほう、トウショウメンというと、あの」
「そうそう包丁で薄く削りながら茹でる麺よ、刀削麺」
「いやー、テレビや雑誌で見た事あるだけで、食べたことないわー。札幌にあるんだー」
「あるのよー、ほらコレ、コレ」
彼女は携帯に、ある食べ歩きブログの画像を出してくれた。ちょっと幅のある薄い麺が鍋に
向かって飛んでいる。いやこれはもう、食べるしかない、こんな画像を見せられては!
ということで、ダンナを誘うと彼もトウショウメンに惹かれて、ある夜麻生まで地下鉄で出掛けたの
であった。麻生駅の案内地図で場所を確認すると、なんと地図には赤い目立つ文字で店名
が書き込まれてあった。いいなあ。当店も道に迷うお客様が多いから、西11丁目駅の案内地
図に店名を入れて欲しいものだ。赤マジックで自分でコッソリ書き入れておこうかなー(笑)
迷わずお店に到着した我々は、早速トウショウメンと魚介と肉の料理を各一皿、それに点心を
ひとつ注文した。赤いチャイナドレスを着た中国人のお姉さんがサービスにあたっている。このお姉
さんの笑顔が実に良い。中国のアクセントが残るが、日本語も上手でこちらの質問にも一生懸命
答えて、説明もしてくれる。調理場の人たちも皆中国の方のようで、調理場にオーダーを通す時
に中国語が飛び交い、それもまた本場の味を想像させて良いものだ。最初に「サービス餃子」なる
ものが出された。口に入れるとスープがじゅわっと出る美味しいもの。日本人が考えるものと全然
違うと言った「チンジャオルースー」は、いやはやとても味の濃いものであった。ビールにすら濃すぎる
味付けにこれはもう白飯しかない、と慌てて追加。コレ一口でご飯半膳いけるくらいである。確かに
今まで頂いた「チンジャオルースー」とは違うな(笑) ここのお店は「西安料理」ということであるが、
「西安」はどの辺りなのだろうか。中国地図を思い浮かべるも定かではない。そして、トウショウメン
は少しの茹で汁とともに丼に入っていて、上に餡というか肉味噌のようなものが載っている。これを
良く混ぜて頂くもののようたが、餡自体は大変味の濃いものだが、混ぜるととても薄まり、どうも
ちょうど良くならない。なかなか難しい食べ物である。
ここのメニューを全て頂いた訳ではないので、「西安料理」とはどんな味の傾向なのかと言う事は
まだ分からない。点心などは普通に美味しいものだったし、味が濃すぎると思うのも日本人向けに
味を変えてないからかと推測すれば、なんだか価値があるかのような気がするというものだ(笑)
全て口に合う料理では無かったのだが、未知の味にはなんだか惹かれ、そしてチャイナドレスの
お姉さんの笑顔と心地よい響きの中国語にも惹かれて、ワタシは後日、再訪したのであった。
当店にも笑顔のステキなフランス人のギャルソンがいて、美しいフランス語を響かせてくれたらいい
かも!早速求人しようかなー。フランス人の方はぜひ、ご応募を!委細面談。但し、一条ゆかり
のマンガに出てくるような美少(青)年に限らせて頂きます(^_^;