ワイドショーで「華原朋美」の休業宣言を聞いた。あらー、ともちゃん
やっぱりダメなのー?失恋が原因であると、はっきり言ってましたな。
可哀想にねえ。ここ1年ばかりの間の自殺疑惑だの、キテレツな言動
など、その都度ワイト゜ショーや週刊誌を騒がせていたともちゃんで
あったが、ついに。私はどういうワケだか、とてもとてもともちゃんに
同情してしまうのである。そして、思い出すことがあった。
ある秋の日、仕事帰りに小腹が空いて私と夫は近くの中華料理屋へ
向かったのであった。歩いて5分ほど、通りに面してこじんまりとその
店はある。いくつかビールのつまみになるようなものを取り、あんかけ
焼きそばを頼んだ。あんかけ焼きそばは好物で、自分達でもよく作って
食べる。麺を炒めるか揚げるかで大ゲンカをして、裸足で家を飛び出し
た事もあるが、遠い昔の良き思い出ではある。今でも私は炒麺派、夫
は固焼きそば派であるが、勉強を重ね、妥協というものを覚えた夫婦
になっている。話がそれた。
で、私達は焼きそばを食べながら、ビールを飲み、「ほう、ここの焼きそ
ばのあんにはセロリが入っている。」「ちょっと珍しいかな。」「なかなか
良い風味だ、セロリが入ってると。」などと会話をかわしていたのであ
るが、そこで、ふと私はテレビに気をとられたのである。
なんだか若い女性歌手が歌っていた。彼女の顔がアップになる。そして
私は彼女の顔に見入ってしまった。焼きそばの箸が止まる。夫に不審
がられて声をかけられるまで、彼女の顔から目がはなせなかった。
彼女は笑顔で歌っていた。口角がきれいに上がり笑っている口の形。
でも、目が、全く笑っていなかったのだ。「目が笑っていない」という表現
はよく聞いたが、実際に見たことは今までなかった。初めて見た。彼女の
目は真っ黒にぽっかり空いた穴のようにうつろであった。本当にこんな
目があるということを初めて知った。華原朋美は本当に壊れていると
実感したのだけど。
それからしばらくテレビでともちゃんを見かけるたびに、私は心の中で
一生懸命声援を送っていたのであった。ずいぶんとテレビにも出るよう
になり、あんなに暗い瞳はその後は見なかったし、時が解決してくれる
んだろう、まだ若いんだしって思っていたのだけど。
やっぱりダメだったのか、ともちゃん。