筋肉を鍛えよう
休日に映画を観に出かけた。トム・クルーズの「M:I−2」である。もうご覧になった
であろうか? 冒頭のロック・クライミングのシーンはテレビでCMが流れていたから、
ご存知の方も多いと思うが、本当にゾクゾクするシーンである。観ているだけでもお
尻から背中にかけてザワザワと痺れが走る。なのに、ワタシはこれをやってみたく
なったのである。しかもこれは「フリー・クライミング」である。つまり道具を使わずに
自身の手足、身体のみを使い岩壁の出っ張りなどを手がかりにして登るのだ。たま
たま、しばらく前から筋肉を鍛える事に関心を持ちダンベル体操などをしていたワタシ
私は、たちまち「フリー・クライミング」ができる身体を作るという目標を立ててしまった。
なんと無謀な、不可能だ、落ちて死ぬ、いやその前に1メートルもあがれるものか、
などと皆様お思いであろうが、ワタシはもうトム・クルーズなのである。
映画が終わり、トム・ナオミ・クルーズとそのダンナはごはんを食べにイタリアンに立ち
寄った。日劇から西へ向かい元アメリカ屋靴店のところを左に曲がって、少し歩いてビ
ルの地下へと降りる。ここは「B」というお店で気楽に手頃な(高いのもあるが)イタリア
ワインと料理を楽しめる。そしてこちらの店長とトム・ナオミ・クルーズは中学校の同級
生なんである。
ワインリストのお勧めの赤ワインを頼み、これがたしか3800円くらいだったが、なか
なか濃くて旨いワインであった。生ハムサラダやピザも頼んでくつろぎながら、忙しそ
うにしている店長をつかまえて、トムは偉そうに言うのだった。「S君、最近運動してる?」
S君は大変温厚で礼儀正しいお人柄なので、丁寧に答える。「いやあ、運動はなかな
かする暇がないですね。」 「それは、いけないねえ。ワタシなんかダンベルとマシーン
トレーニングやっててね、ほら!」と、上腕二頭筋をふくらませてみせたりする。アホだ。
S君が言う「実は先日久しぶりにサッカーをやりましてね、そしたら次の日筋肉痛で身
体中痛いのなんのって・・・」そうだ、S君は中学時代サッカー部だったのだ、はつらつ
とグランドを走り回っていた彼ももう40代。「やっぱり、身体はもっと鍛えなくてはS君。」
って、私も同い年だし「そういえば私も久しぶりにボーリングをしたら次の日足が痛くて」
ああ、もうお互い40代・・体力の衰えを認識しつつイタリアンな夜を過ごすトム・ナオミ・
クルーズだった。