世界最強のヒロインは誰か

映画「キル・ビル2 」を観た。何故かと言えば、この所ワタシとダンナは、誰が世界
で一番強いヒロインかという話題で盛り上がっているからである。我々の意見は
おおむね一致を見てはいたのだが、「キル・ビル」のヒロインもなかなか強いらしい
いうことで、これを観なくてはベスト・スリーは決められないのではないかと考えた
次第。とりあえず、「キル・ビル」の前編をビデオ鑑賞し、ユマ・サーマンの殺陣に
ちょっぴりガッカリしたものの、映画はとても面白かったのでVol2を観にいそいそ
映画館へ足を運んだのであった。

映画の後のお楽しみはやはり何か食べて酒を飲みながら、感想を述べ合うことで
あろう。我々は、その晩ススキノの雑居ビル1階にある、ビストロに向かった。この
お店にはパテやコンフィ、カスレ(ここの一番人気だという)など、ビストロの定番と
もいうべき、そして日常食としてのフランス料理が満ち溢れている。気取りなくたら
ふく食べて、ワインをガブガブ飲んで、大いに語らって楽しむべき店だ。我々のその
日の注文は(またしてもダンナは)牡蠣のグラタン、赤ピーマンのムース、ウズラの
詰め物のコンフィ、カスレなど。コート・デュ・ローヌのワインを飲みながら、早速最強
ヒロインの格付けに余念が無い。

「キル・ビル」前編を観た段階では、このヒロインのベスト・スリー入りはまず無いと
思ったのだが、2を観たらばその考えは変わった。世界最強ヒロインはもちろん格闘
技や銃の腕前、敵を出し抜く頭のよさなど、秀でたものが無くてはならないが、ポイ
ントを稼ぐものに「敵に捕まり監禁状態から脱出する」というものがあると考える。拷
問に耐え、世紀のマジシャン・フーディニでさえも不可能では無いかという状況から
見事に脱出してのけるヒロインは大変評価が上がるのである。このヒロインは両手
両足を○られ、○○に○○られ、更に○られる(まだ観ていない方のために、伏字を
使わざるをえないのでお許しを)、という状況におちいり、ワタシはこれは絶対一人で
は無理だ、誰か助けに来てくれるのではないかと考えたのだか、彼女は自力で脱
出したのである。大変正攻法な脱出であった。修行の賜物である。

ということで、ユマ・サーマンの評価は急上昇したのではあるが、我々の世界最強
ヒロイン第一位の座はやはり変わらなかった。それは「ロング・キス・グッド・ナイト」
のジーナ・デイビスである。水車に縛り付けられ、水攻めの拷問に合いながらも、
水中で手首のロープを外し、脱出という高ポイントのシーンがある。そして、もう死に
そうにコテコテにやられて諦めかけても、再度立ち上がり戦いを続ける。何度観ても
絶対ここで泣けるのだ(T-T)。この「決して諦めない」の精神は最も大事なポイント
である。あと「愛」ね。これも大切。

ということで第二位につけるのは「エイリアン2」のシガニー・ウイーバーだ。少女を
助けるために決して諦めないリプリーは実に見事なヒロインぶりだ。第三位はもう決
められないくらいに強いヒロイン目白押しである。「キル・ビル」ユマ・サーマンを始め、
「トゥーム・レイダー」のアンジェリーナ・ジョリー、「GIジェーン」のデミ・ムーアも強い。
ルーシー・リューがなかなかのカンフーを見せてくれるが「バリスティック」は今ひと
つであった。映画としても面白くなくてはならないのは当然。「マトリックス」のキャリ
ー=アン・モスも素敵だけど、主役ではないのでこれははずすとする。

こんな事を存分に語り合って我々は心楽しくお店を出て家路についたのであるが、
その時。何かに足を滑らしたワタシは「ふげぎゃっ」と蛙が踏み潰されたような叫び声
を出しながら見事に両足を上げて転び、後頭部を地面に打ちつけ、その反動で跳ね
返った頭頂部をいやという程壁にぶつけてしまったのである。コブのできた頭を抱え
てうずくまりながら、ワタシはとうてい拷問には耐えられない女であることを、認識さ
せられていたのであった(爆)。


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