常夏の国のマレーシア
ペナン編 その2


夕方うっすらと水平線近くがオレンジ色がかってくる。
この海を眺めながら暮らせたら・・・

毎日地元の料理を楽しみつつ、あちこちうろつく我々。
少ーし、ペナンの歩き方にも慣れた頃にはもう帰る頃。
(文中のRMはマレーシア通貨のリンギット。1リンギは約30円くらいと思って下さい)


ザ・シップを後にした我々だが、帰りのシャトル・バスまでにはまだ時間があるので、ホーカーセンターのグローバル・ベイを覗いてみた。屋台を見回すと「福建麺」の看板を見つけて、麺ならまだお腹に入るだろうと早速注文。
フッケンミーはビーフンと麺が入って結構辛い。

いかにも辛そうなフッケンミー 5RMくらいかな?

この麺は縮れてないけど、札幌ラーメンの麺に似た味美味しい
さらに見回して何か食べたいものは無いかと探していると、「ロティ・チャナイ」の屋台を見つけた。ロティ・チャナイはクレープのようなもので、食事としてはカレーをつけて食べたりする。デザートの場合はフルーツやアイスクリームを載せて食べる。フランスのクレープと似たような感じである。本当はカレーソースのクレープを食べたかったのだけど、もうお腹も一杯になって来ているし、デザートとして焼きバナナとアイスクリームを載せた物を頼んだ。いやいや、これも旨い(^-^)

バナナとアイスクリームを付けると6RMくらいになる

これを食べていて、実はシャトル・バスに乗り遅れた(笑)。シャトル・バスは几帳面に時間ぴったりに発車するのであった。
4日め、朝食後ホテルの近所を散歩。丘の方に上がっていくと住宅街が広がっており、瀟洒な一軒家や手頃そうな住宅など立ち並び、小さな庭もついていて、自家用車も多い。こういう風に眺めていると、経済的に恵まれている家が多いように見受けられる。ベンツも結構あった。住宅ウオッチングの後、また幹線道路に戻り、今度は路線バスに乗ってまたフェリンギ・ビーチに行くことにした。


かなり古いバスの車内


バスの行き先や経由地はフロントガラスに貼った看板に書いてあるので、それを見て確認し、さらに運転手さんに確認。料金は1RMらしい。観光客価格かもしれないが(^_^;
バスは相当オンボロで、窓もドアも開け放しでビュンビュン走るのでなかなか涼しい(笑)。降りる時押すチャイムらしいものもあるが、ほとんど壊れているのではないか。まあ、降りたくなったら運転手の側に立って何か声を出せば停まってくれる。いや、もちろん停留所はちゃんとあるのだが。
さて、バツー・フェリンギに着くと、ビーチに出るや否やビーチ・ボーイがマリン・スポーツの売り込みに来て煩いのなんの。
みんな日本語で
「コンニチワ!、ぱらせいりんぐヤラナイ?」
「いや、やらない」
「イマ、つなみノセイデケイザイヒマね。ぱらせいりんぐオモシロイヨ!」
「いや、怖いからいい」
「アレー、ニホンジン65サイオンナノヒトモミンナヤッテルヨ!」
「やらない」
「ソウ?アソコニイルカラヤリタクナッタライツデモイッテネ!」
って感じ(^_^;

そして、ワタシは足裏マッサージのおじさんに勧誘されてしまいました。

カメラ慣れしたオジサン。日本人のウエブサイトにたくさん紹介されてるらしい。ここにも(笑)

ホーカー・センター グローバル・ベイ
ビーチを後にしてまたまたグローバル・ベイへ。
今日のお目当ては「肉骨茶」バクテーである。バクテーは絶対食べたいと思っていたもの。お茶で骨付き肉や内臓を煮込んで漢方薬が入っているのだそうだ。実は食べたいと思いつつ、もしかしたら口に合わないのではないかと心配もしていたのである。土鍋に入ってぐつぐつ煮えたぎった真っ黒な汁を恐る恐るレンゲで口に運ぶ。「旨い!」上品な味わいに深いコク。こんなに美味しいものとは・・・!マレーシアで一番のお気に入りになったバクテーでありました。




バクテー(小)とご飯で5.5RM、麩を揚げたようなものを付けると1RM追加。ご飯の上に載っているのは薬味。醤油のようなオイスターソースのようなものにニンニクと南蛮のようなもの。麩を揚げたようなもの、これをスープに浸して食べるとまた美味しいのです。




美味しいバクテーを作るご主人。バットに肉や内臓を煮込んだものがあり、それを鋏で切って土鍋にいれ、スープを注いでぐらぐら煮立てる。
ペナン最後の夜はホテルの中華料理レストランでマレー風海鮮シャブシャブ「スチーム・ボート」を頂いた。こちらはブッフェ形式で好きな具を好きなだけ取って鍋に入れる。付けだれ、薬味も何種類も用意され好みの味に仕立てることができるのだが、いかんせん我々は基本の味を知らないので、なかなか難しいものがあった。

魚介、肉、練り物類、野菜、具は盛りだくさん。
のんびりしたペナンで楽しい日々を過ごしたが、もうペナンを発たねばならない。名残惜しいが、仕方がない。またいつか来られるといいのだけれど。

クアラルンプール行きの飛行機は滑走路を飛び立つとつかの間、ジョージタウンとタンジュンブンガの海岸を見せてくれた。そしてぐーっと右旋回して半島に機首を向けるとあっという間にペナンは遠ざかってしまった・・・・。

続く

毎朝鳥の美声で目が覚める。テラスにも人懐こい鳥がやって来た。

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