常夏の国のマレーシア
クアラルンプール編 その1


クアラルンプールのランドマーク「ペトロナス・ツインタワー」を真下から見上げて。
ライトアップされた夜のタワーも素晴らしかったが、
昼間も青空に映えてきらめくタワーは想像以上に美しかった。

首都クアラルンプールは高層建築の立ち並ぶ大都会である。
近代的できれいな街並みと、屋台街や中華街の賑わいが
どちらも楽しいKL散歩。


クアラルンプール国際空港からKLまでは、車で1時間半くらい、電車だと30分くらいでKLセントラル駅に到着するらしい。ちょうど新千歳空港から札幌までくらいの距離だろうか。荷物もあるので、空港のタクシーカウンターでクーポンを購入。92RM、ちょっと高いかなと思えば高級タクシーだった。カウンターによってタクシーの種類が決まっているようだ。旅慣れないものだから、よく分からない内に事は進んで行くのである(^_^;
運転手さんにクーポンを渡して宿泊先のホテルを告げる。
「ザ・リージェント・ホテル、プリーズ!」
運転手さん、「R?それともL?ホテルを間違ったら困るからね。」
「・・・・そーですねっ」ホテルクーポンを取り出して運転手さんに見せながら、思いっきり巻き舌にして
「ダ・リージェン・ホテール。ブキッ・ビンタン!」
どうだっ。って、運転手さんはクーポンを見て、納得顔である。(笑)
さて、マレーシアはホテル代がお安いので、日頃は泊まれないような高級ホテルに予約を入れておいたのである。貧乏な我々もたまの贅沢をさせて頂こうか(^_^;

こちらには日本語のできるスタッフもいらして、何かと気づかってくださり、やはりほっとした。我々の宿泊した日には、シンガポール育ちでお母様が日本人というインターナショナルな素敵な女性がいらした。バクテーが美味しかったという感想から、バクテー談義を楽しませて頂いた(^-^)
この日の夕食はフランス料理を試そうと、ホテル近くのビストロに目を付けておいたのだが、行ってみるとお休みだった。がっかりである。だが、その通りは小さなレストランが軒を連ねている所であり、中華や韓国、ブラジル、ドイツなどなど各国料理の店がある。その中の一軒、店名は「ユーロ」というのか、ヨーロッパの各国の料理を出すレストランに入った。表のメニューを眺めていると、そのお店の人に呼び込みされたものでね。
後で屋台も行くから、二人でサラダ、パスタ、ラムチョップグリルを注文。表のテーブルで街の夕暮れを楽しみながら、ビールとワインでくつろぐ我々。ギャルソンは地味だがお客の呼び込みも律儀にこなし、真面目に仕事するタイプ。「あなた、いくつ?」と突然不躾に尋ねるニホンのオバサンにも真面目に「28才です」と答えてくれた。カオもまずまずであった(笑)。ホントは2ショットで写真を撮ろうと思っていたんだけど、急にお客さんが立込んで来たのであきらめましたー。

ラムチョップのグリル・ミントソース 
ここの勘定はビールとグラスワインを入れて全部で100RMくらい。
ギャルソン君が忙しくなったのをシオにその店を出て、アロー通りの屋台街へ。ホテルのあるブキッ・ビンタンからもすぐ近くで、10分もかからないくらいの所。両側の建物の1階は食堂や庶民的なデパートなどが並び、舗道にはもういくつあるか分からないほどの数の屋台が出ていて、イスに腰掛けたたくさんの人々がみんな美味しそうなモノを食べている。実にワクワクする場所である。

ジャラン・アロー 食堂や屋台がギッシリ

一通り端まで歩いたところで、また呼び込みを受ける。魚介料理専門のレストランのようだ。ここは屋台ではなくて、屋内のフロアを持つかなり大きなお店である。呼び込みのオバサンは15cmくらい厚みのある写真入りメニューブックを持って、お勧め料理のページを開きながら勧誘する。蟹を食べたかった我々はあっさりと勧誘されて、指示された店先のテーブルに付き、渡された分厚いメニューブックを眺めたが、あまりの料理の多さに何がなんだか。それでオバサンに「クラブ?」と問えば、おばさんニッコリして「かに?かに、ココ!」と蟹のページを開いて下さった。やっぱり日本人は皆蟹を食べるのだな(笑)。で、頂いたのは「蟹のグリル、黒胡椒風味」。「蟹のグリル、チリソース」もあったが、オバサンは「コレ、カライよ」と何度も言うので、黒胡椒の方に。いやー、旨かった(笑)

蟹のグリル、黒胡椒風味 お値段は60RMくらいだったかな。蟹はこちらでもやっぱり高いほう

嬉しそうに蟹を食べる蟹好きのシェフ

ところで、ウチのシェフは日頃からビールに氷を入れて飲む習慣があり、一般的には邪道とされている行為かも知れない。しかし、ここ常夏の国では多くの方がジョッキに氷を入れて飲んでいるではないか。喜んだシェフは早速氷を注文すると、すぐに持って来てくれて当たり前のようにトングでジョッキに氷を入れてくれたのであった。

ココナツ・ジュース コップ入りで2.5RM

屋台を眺めながら、看板の料理名を読んでいくと、まだまだ食べたいものがある。クレイポット・チキンライス、蛙粥、ラクサ、中華まんも・・・。胃袋の余裕が無いのがなんとも悔しいことである。ああ、20年前の胃袋が欲しい(^_^;
ココナツ・ジュースなら大丈夫!程よく甘くてさっぱりしたジュースは大変美味しく頂きました。
リージェント・ホテルの前の通りブキッ・ビンタンは繁華街である。伊勢丹デパートが入ったショッピング・ビルもあり、街角にはパリにあるようなお洒落なカフェもあって、夜遅くまでたくさんの人で賑わっていた。

ライトアップされたツインタワーが見えて、あまりの美しさに感激してなんとか写真を撮ろうと試みるも、夜景モードの無いカメラではなかなか。上の写真の真ん中よりやや右よりの所に何か白っぽいものが見えるでしょう。これがタワーなんだけど・・・(^_^; やっぱりヨドバシで15分思案して買わなかったカメラ、買って行けば良かった〜(笑)
それにしても、さすがペトロナス(マレーシアの国営石油会社)、あんなに高いタワーのライトアップをまばゆいばかりにやっている。産油国の強みか建物や交通機関の冷房も節約なんて考えてもみないようである。
翌朝、この日はマレーシア滞在最後の日である。
ペナンでバクテーに魅せられた我々は、もう一度食べたいとホテル近くのバクテー専門店に朝食に出掛けた。ところが、我々の持つ2枚の地図は道路の書き方が微妙に違い店の場所が分からなくなってしまった。そこで、ちょうど通りがかったお嬢さんに道を尋ねると、笑顔でうなずき「フォロウ・ミー!」と言って案内して下さったのであった。学校かあるいは職場への途中であったのだろうに、優しいお嬢さんだ。道路を渡る時は「気を付けて」と言うばかりか、ワタシの手をとってひいてくれるのである。道々、「日本語少し話せます」と日本語でお喋りもした。自分で学んでいる、と言った。いつか日本へ行くのかと問うと、「たぶん行かない、お金無い」と言って笑った。日本語の勉強は将来の仕事に役立つのだろうか。
「マレーシアの食べ物は美味しい?辛くない?」「カバンはしっかり持って気を付けて」本当にいい子だった。

案内して貰ったバクテー食堂の前で

中国茶、茶器や取り皿、れんげなどは熱湯の桶に入って出された。

バクテーひとつとライスふたつで注文。薬味は刻みニンニクと赤と青の唐辛子、付けダレはどろりとしたものとさらっとしたものと2種類。揚げパン。換えスープも出た。
ここのお店の人達はほとんど言葉が通じなかったけど、みな親切。合計で25RM

ブキッ・ビンタンにはモノレールの駅があるので、これに乗ってKLセントラル駅まで行き、中華街に行くことに。

モノレールもプラットフォームもとてもキレイ。ゴミ一つ落ちてないし、冷房もばっちり(笑)
KLセントラル駅まで一人2.1RM
KTMコミューターにも、クアラルンプール駅まで一駅乗車。一人1RM。

ここは旧駅舎があり、アジアらしい素敵な雰囲気だった。

ここから中華街へ向かった。
中華街にはアーケードのある、狸小路を大きくしてもっと賑やかにしたような通りがあった。食べ物だけではなく様々な商品の屋台もたくさんある。時計やブランドもの(?)のカバンやアクセサリー、洋服などなど。






続く
ここでおやつに餅菓子を購入。甘い餅にきなこのように何かまぶしたもの。



餅菓子売りのおばさん。田辺聖子似?

ペナン編その1へ

KL編その2へ

KAZAMSA'S旅日記の目次

HOME