2000年9月5日・6日

チーズ工房訪問記


松山農場

松山農場

9月5日

昨日東京日帰りしたばかりなのに、今日はチーズ工房訪問の旅に出るカザマ夫妻だ。年寄りなのに元気なことだ。今日は美深まで行って羊乳でチーズを作っている「松山農場」訪問である。いや、これは遠かった。美深の町につきさらに23Kmほど山の中に入ったところに羊の牧場があった。景色はすばらしいが、遠い。鐘を鳴らして羊を呼んだが羊の足でも(羊の足はのろかったか゜)ずい分時間がかかる程広々した牧場だ。ワラワラと集まってきた羊達に農場の奥様に貰った餌を与えようとする私だったが、羊は多く餌はあまりにも少な過ぎた(TT) 怖いよ〜羊の目はー。日頃怖いものナシの私が、腰がひけているのがお分かりであろうか?

松山牧場の羊達 
松山牧場の羊達に餌をあげているワタシ

工房は美深町内にあるので、また町へと戻り製造場所を見学させてもらった。こちらでは、羊乳から壜入り飲料羊乳、アイスクリーム、ヨーグルト、ゴーダタイプチーズ、ウオッシュタイプチーズなどを生産している。アイスクリームをご馳走になった。卵やクリームを使わずに羊乳のみで作られたアイスリームはとてもさっぱりした口当たりである。「メリーさんの羊アイスクリーム」という可愛い商標で売られている。ゴーダをホールで1個注文しておいたのだが、しばらく熟成させたものを用意して下さってあった。茶色がかった表皮ができている。これは食べるのが大変楽しみだ。できたらもう少し我が家で育ててみてから食べようと思う。


9月6日

旭川で一泊して今日は上雨粉(かみうぶん)のクリーマリー農夢を訪問。工房兼ご自宅の建物が素敵なたたずまいである。お忙しい中、時間を割いて頂き色々とお話を聞かせてもらえとてもありがたいひと時であった。こちらでは、安全で美味しい牛乳を宅配することがお仕事の中心である。安全とはもちろん細菌がほとんど無い牛乳であり、搾乳後殺菌しなくとも良いほどにきれいな牛乳を生産している。もちろん法律上販売前に殺菌しているが味わいをそこなわない低温殺菌である。そして、その牛乳とヨーグルトを150軒ほどのお客様に宅配している。そのお客様達が羨ましいものだ。それでも余った牛乳は、チーズの原料となるのである。こちらでは現在親牛が4頭双子の仔牛が2頭いる。牛乳は足りないぐらいのときもあれば、たくさん余るときもある。足りないときは宅配を休み、余れば長期熟成型のチーズも作る。できるだけの事を自然のままにやっているという暮らし振りである。チーズはセミハードタイプが2種類、ピザに向く「サワー」とフォンデュに向く「ナッティ」。「ブルーチーズ」。そしてパルミジャーノタイプの「フルリーヌ」。今回気に入ったのはこの「フルリーヌ」、1年半熟成させたこのチーズはシャリシャリと旨み成分が白い斑点となって、これを齧りながらワインを飲むととても旨い。パルミジャーノよりは塩気も薄くあっさりしているが、毎日でも食べられるように塩分は控えめにしているという事だ。

クリーマリー農夢の熟成庫
クリーマリー農夢の熟成庫 上段にセミハード真中から下がフルリーヌ 
                      

クリーマリー農夢の工房玄関

工房兼ご自宅の玄関ポーチでご主人の佐竹さん()とカザマ



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