マレの散歩〜その2
ディジョン編

ディジョンの古い素敵な街並みを散歩していたらすっかり
道に迷ってしまった。ウチには「地図の読めない男」が一人
いる(^_^;。警ら中のお巡りさんにはお世話になった。



74号線沿いのバス停で下車すると、すぐこの看板が見える。

地下のセラーでデギュスタシオン(試飲)。美味しくて思わず顔がほころぶ(^-^)
4日めは早起きしてガール・ド・リヨンからTGVでディジョンへ。シャンボール・ミュジニー村のワインの造り手ドメーヌ・アミヨ・セルヴェルさんを訪問である。ディジョン駅からは地元のおばちゃん達と一緒に路線バスに乗った。ワインのお勉強をした時にはなかなか頭に入らなかったコート・ド・ニュイの村々がちゃんと順番どおり停留所の名前となって現れる。やっぱり行ってみるのが一番。このバスはルート74をずっと行くので右側の奥の方にグランクリュの畑が広がる。シャンボル・ミュジニーの停留所に降りて、村の方向へしばらく歩いた。ワイン農家のお家が立ち並び始めたわりあいすぐの所に目指すセルヴェルさんのお宅を発見。とても素敵なマダムに歓迎されて、セラーにお邪魔しデギュスタシオンをさせて頂いた。シャンボル・ミュジニーの一級畑のラムルーズとお隣のクロ・ド・ブージョのワインはさすがに素晴らしい。濃縮した香りと深い味わい、試飲のワインは2002年のものでまだまだ若いのであるが、とても美味しいものだった。

マダムのエリザベスさんとセラーで記念撮影
ディジョンに戻ってお店が並ぶリベルテ通を散歩して、ディジョン駅前の「ラ・コンコルド」(駅前には気軽に入れるようなお店がたくさんあるが、ここもそんな感じのお店)というお店でで一休みして軽い食事をと思ったのであるが・・・。ワタシは「ツナとトマトのサラダ」をダンナは「オニオン・スープ」をそれぞれ注文し、その量に驚く。ツナは絶対一缶まるごと入ってるし、オニオンスープはラーメン丼だし(笑)。
頑張って半分は片付けたのだけど、ウエートレスさんに「もう食べないの」と咎められ(笑)、「美味しいんだけど、量がすっごく多いの」と答えたら「確かに多いわね」だって。
(合計26.6ユーロ)

軽くのつもりが、こんなにたくさんどうしよう・・・(^_^;
デイジョンでは星みっつのホテル「フィリップ・ル・ボン」に宿泊。部屋の窓からは中庭が見え、その向こうにはレストランがある。静かなホテルだ。その夜はこのレストラン「オノフィル」でディナー。天井が高くとても雰囲気のある素敵なお店である。
前菜に帆立貝とサーモンのマリネを、主菜はせっかくブルゴーニュに来たのだからと、コック・オ・ヴァンを頂くことにした。ダンナはと仔羊フィレのロースト。ワインリストはもちろんブルゴーニュ・ワインがメインである。チーズを少しとデザートを頂いてまたも満腹、満腹。

ディジョン市庁舎
5日めの朝ははディジョンの朝市に出掛けた。お目当てはやはりマスタード。コニャック風味やエストラゴン風味、カシスにフランボワーズ、レモンなど色々なマスタードを購入。
チーズ店。
マルシェを出て近くのカフェに入りコーヒーを飲んで休憩。地元のおじさん御用達のお店のようで、我々は結構ジロジロ眺められ、カウンターの中の人も愛想が悪い。気にせずゆっくり休んだ後、会計をして貰ってダンナがチップの小銭を渡すと急に満面笑顔になり大きな声で「メルシー!」。そんなにチップで態度を変えるのかと思っていたら、どーも老眼のダンナが小銭を見間違えて5セントか10セントのつもりで2ユーロくらい渡してしまったらしいのだ(笑) 

マルシェのマスタードのお店。

ディジョンでも生牡蠣のダンナ

ワタシのシャンピニオンのスープ
ランチはダルシー広場近くのオテル・ド・ノールというホテルのレストランで。ここには日本語のメニューもあり。このレストランにはグラスワインのセットがあり3〜4種類のワインを一杯ずつ楽しめる。また、グラスワインは量も選べるのでお酒のあまり強くない向きでも少しずつ味わえる。そのためにグラスには目もりが付いていた。

ワタシは「今日のランチ」。前菜またはスープ、お魚かお肉、デザート。ダンナはアラカルトにブフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮込み、ブルゴーニュ風)を発見し、注文。本場の味は・・・いかがか。
(合計74.6ユーロ)

奥は豚フィレのソテー、手前はダンナのブフ・ブルギニヨン

デザートのフルーツのグラタン。
半分焦げてる(笑)

ディジョン駅のプラットフォームにて旅愁のダンナ(笑)
またしても満腹になって、ディジョン駅からパリ行きのTGVに乗り込んだ我々であった。

パリ−ディジョン間は1時間半ほどの短い列車の旅であるが、TGVはなかなか快適だった。今回ディジョンに行くことは前もって決めてあったので、自宅でフランス国鉄SNCFのウエブサイトにて切符を予約購入。往復やペア割引なども自動的に計算されるし、クレジットカードで決済し、切符は自分でプリンターで印刷するという便利なシステムである。この印刷切符は、駅でコンポストゥール(通常は自分で改札機でガッチャンする)する必要も無い。車掌さんが検札に来たらこの印刷切符とパスポートのコビーを提示する。
パリ−ディジョン往復、2名で100ユーロ。
ディジョンで食べ過ぎたので、この夜はムール貝を食べに行くことに。ムール貝専門店として大繁盛、パリ市内にいくつも店舗を持つ「レオン・ド・ブリュッセル」のフォーラム・レアール近くの店に向かった。マレからずっと街をぶらぶら歩いて行くと、土曜の夜とあってどの通りもすごい人出である。お祭りの中島公園みたい。歩いている人も多いのだが、街角のカフェやビストロもほとんどがお客さんで一杯だ。ホテルの近くの普段はうらぶれたような古いビストロもこの夜は満席で皆さん賑やかに楽しんでいる様子である。そんな楽しげな人たちを眺めながら歩いている我々も楽しい気持ちになる。土曜の夜のパリはいっそう素敵だ。

ランビュトー通りの「レオン・ド・ブリュッセル」ももちろん満員であった。小さなテーブルに案内されてムール貝の「白ワイン風味」(12.4ユーロ)と「カレー風味」(12.6ユーロ)の2種類とビールを注文する。回りのテーブルのムール貝を見るとこれまた鍋一杯のすごい量だ。一人で食べきれるかと不安になるが(^_^;、どのテーブルでも一人で一鍋食べているし。ビールとポテトチップスとパンがやって来た。ポテチ(これがまた美味しい)をつまみながらビールを飲んでムール貝を待つ。ムール貝がフライドポテトと一緒に到着。ムール貝は中くらいの大きさでさっぱりめの味わいで、またこの味付けが美味しくて、ぱくぱく一心不乱に食べてしまう。時々合いの手につまむフライドポテトがまた旨い!完食である(^-^)
(合計40ユーロ)

づづく

鍋いっぱいのムール貝。50個くらいはありそう。

完食写真。

マレの散歩その1

KAZAMA'S旅日記 目次

HOME