フランス旅〜おまけ


ディジョンの可愛い壷入りマスタード

おまけの1〜トイレット感想

パリ市内の移動はやはりメトロがとても便利である。我々はまずカルネ(メトロの切符10枚セット)を買って、ほとんどメトロと徒歩であちこちうろつき回った。たくさん歩けば疲れるので、カフェに入って一休みするが、その際には必ずトイレの利用を心がけた。用があってもなくても、念のためというものだ(笑)。

トイレといえば、パリの舗道にはかなりの数の公衆トイレが設置されている。緑色の一人用のもので、コインを入れると扉が開く仕組み。ガイドブックにも使い方が書いてあるけれども、なんとなくこのトイレ苦手な感じがしたものである。また、これを使おうとしている人はたった一人見かけただけであった。料金はいくらなのかと、近寄って調べると20セント硬貨が2枚必要なようだ。
そういえば、ディジョンの駅のトイレも同じくらいだったと思う。ガール・ド・リヨンのトイレは最悪だった(T-T)。使い方がよく解らなかったうえに、便座もないようでどう腰掛けたらよいのか途方にくれてしまった。というような事から、カフェやレストランでは必ずトイレに行くことにしていたのである。もっともワタシにはどの店でもトイレはどんなかチェックしてみたい、という癖もあるのだが。

今回一番良かったトイレは「カフェ・ド・ラペ」のそれであった。オペラのど真ん中にあり大きくてお客の数もとても多いこの店のトイレは、レセプション横の階段を上がった2階にある。もちろん、男性用と女性用に分かれているし、広さも十分。そして何より掃除が行き届いていて、大変気持ちよく利用できるのだ。ここにはトイレ担当のご婦人がいらした。昔のお屋敷のメイドさんのような紺色の制服に白いエプロンを付けた品の良い中年の女性である。特にチップ用の小皿などは見当たらなかったが、あまりにきれいなトイレに敬意を表するつもりで、ご婦人の手にコインを二つ(20セント2個が相場なのかなと思って)落とすと、大きな声で嬉しそうに「メルシー・ボクー、マダム。メルシー!!」と言って、階段を下りるワタシを見送って下さった。
本当にチップの惜しくないトイレである(^-^)。
おまけの2〜東京編

旅程は成田経由になるので、せっかくだから東京でもひと遊びして行きましょう、ということで友人のお店に立ち寄った。
昨年まで西18丁目で営業しておられた「セラヴィ」というレストランを贔屓にしていた方もたくさんおられるかと思う。美味しくてお値段もお手頃、量もたっぷりで本当にパリの気軽なビストロのような楽しいお店だったが、事情で東京に移転し昨年11月に巣鴨でオープン。シェフとマダムはとてもお元気でした!
以前の「セラヴィ」と同じような可愛らしくてあたたかい雰囲気のこじんまりしたお店である。食事でも、カフェとしても、ちょっと一杯でも、大酒飲みにも、お客の使いたいように気軽にどうぞ、とのことだ。
「セラヴィ」のファンだった方は、上京の際にはぜひどうぞ。

cafe et restaurant
C'est la vie
東京都文京区本駒込6-3-13
Tel&Fax 03-3943-9778


加藤シェフと店内で

お店の前でシェフとマダムのまどかちゃんと一緒に
おまけの3〜アクシデント

旅にはいろいろなアクシデントが付き物ではあるが、何事も無く無事に成田空港に帰りつき、今夜は自宅でゆっくり眠れるとほっとして羽田空港で出発便のインフォメーションを見上げると。ショック!! 千歳行きの便が悪天候のためのきなみ欠航になっているではないか! そう、忘れもしない1月14日、吹雪で千歳空港が終日閉鎖になった、その日に帰国した運の悪い我々であったのだ。あきらめて翌朝の便に予約を振り替えてもらって、その日は東京に一泊するこにした。

翌朝空港に出向いたが、千歳行きはどうも怪しい。運行の決定が天候調査で遅れている。この便が運休になれば、後はキャンセル待ちをするしかなくなってしまう。それではいつ帰れるか分からない。もしその日帰れなければ、仕込みの都合などいで、営業の再開が大幅に遅れてしまう。あせりが募る我々(^_^;。 こうなったらとにかく北海道の土を踏もうと、搭乗締め切り間際の函館行きに乗り換えを決断したのである。結果的にそれは正解だった。後で我々の乗る予定だった千歳行きはやはり欠航になっていたことが分かった。函館からJRに乗り夕方ようやく札幌に帰り着いたのである。その晩は実によく眠れた(^-^)

2月にも大荒れの天候のため、交通網がずたずたになった日があった。千歳空港の会議室に泊り込む乗客の皆さんをニュースでみて、あのどっと疲れる心持を思い出したものである。冬の北海道は本当にあなどれない。

おわり


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