関西せかせかオトナの修学旅行
その3−京都・奈良・大阪編

鶴橋・コリアン街で、念願のチヂミや冷麺を食す我々の隣には、ヨン様の・・・。


京都2日めも、錦市場をみたり、祇園をブラブラしたり、結構な距離を歩いてお腹を減らした。
そして、夕食はフランス料理の「水野」へ。こちらは関西のお魚と京野菜にこだわるフレンチとのこと、とてもそそられるな。

入り口を入ってオープンキッチンのカウンター席が少しと、奥にテーブルが3卓くらいのこじんまりと落ち着ける空間。

地下鉄東西線に乗って出掛け、京都ロイヤルホテルの並びのビルの3Fに、「水野」はある。店主の水野さんが一人で切り盛りしてらっしゃる。とても柔らかな物腰の、我々が「京男」とイメージするままのような、優しげな方だ。ゆったりした京都弁もとても心地よく、とても魅力的なシェフである。ウチのダンナにも、この優しげな感じをぜひ見習わせたいものだ(^_^;

今日のお料理を説明して頂き、メインはダンナがお魚料理をワタシがお肉の鶏料理を頂く事にした。ワインはシャブリ・レクロをお願いしたが、このワインは昨日お邪魔したワイン・グロッサリーさん扱いのものとのこと。なんだか、嬉しくなる。そして、このワインははんなりと優しい水野さんのお料理にコースを通して、相性よくとても楽しむことができたのである。
フレンチレストラン「水野」
京都市中京区川原町御池下ル 福三ビル3F
TEL075−213−2138
ランチ 11:30〜14:30
ディナー 17:30〜22:00
木曜定休日


アミューズの赤ピーマンのムース、トマトのクーリ。初夏の定番のようなこの料理だが、味がくっきりして大変美味しかった。
魚介と野菜の取り合わせが4種の前菜盛合せ。左上、ずわい蟹とおくら。右上、塩だけでマリネしたキスとこごみ。左下、穴子の白焼きと絹さや。右下、帆立貝とキーウイ。
焼いたマスと野菜の炊き合わせ。滋味、はんなり、おだやかな味わい、とかの形容が浮かぶような前菜。
カプチーノ仕立てのゴボウのポタージュ。
魚料理の黒メバルのポワレ。

肉料理の地鶏のロースト。

デザート。りんごだった、かな(^_^; 1月以上たって記憶が曖昧に・・・。


エスプレッソを頂きながら、シェフと少しお話させて頂いた。
「ワタシお酒が弱いもので、札幌のあちこちのお店で眠ってるんですよー」と笑っていたら、本当に居眠りしてしまった。恥ずかしい・・。目が覚めたら水野シェフに「本当に眠るんですねえ」と、笑われてしまったー。京都にも眠った店を1軒作ってしまうとは〜(-_ー;。
3日めの最終日。良く眠ったので元気だ(笑)
近鉄奈良線で奈良に出発。
「国銅」という本を読み、あの東大寺の大仏様を造った職人たちの物語に感動して、ぜひ大仏様を見てみたくなったのである。

「国銅」(帚木蓬生)
ブログ記事があります。こちら

奈良駅から東大寺を目指して歩き始めると、なにやら異臭が・・・。これは、鹿のニオイでは無いかと言っていたら、いたいた、舗道脇の草地に放し飼いの鹿たちが。へー、こんな風にいるとは知らなかった。どこか広い囲いの中にでもいるのかと思っていたら、我が物顔でそこら中を歩いてる。ビックリ。東大寺に近づくにつれ、鹿の数は増え、お行儀もあまり良いとは言えない鹿たちに気をつけて歩く我々。地元、北海道で羊を見たりえぞ鹿を見かけたりすると、いつも「旨そうだなあ〜」と思うワタシだが(笑)、ここ奈良の鹿たちにはあんまり食欲はそそられなかったな。痩せててお肉も少なそうだし(爆)

鹿と一緒に記念撮影。
さあ、東大寺到着!通路を埋めつくかのような、膨大な数の修学旅行の小学生に驚いた(^_^;


大仏さまにご対面!

小説を読みながら想像したよりは、大きくなかったけれど、威厳があり、また慈愛溢れるようなお姿に、やっぱり会いに来て良かったと感慨深いものが。
その時代の先端の技術を駆使し、多くの職人、人足たちの文字通り血と汗の努力を全部飲み込んで、大仏さまは、過去からの長い年月と、この先の遥かな未来まで、泰然とお座りになっていらっしゃるのだなあ。
今回、最大の目的の東大寺訪問を済ませて、後は帰るだけとなったが、近鉄で奈良から大阪に向かうと、鶴橋駅に到着するのだな。ふふふ、鶴橋には美味しいモノがある。コリアン街があり、チヂミ屋さんやキムチ屋さんがたくさんあるのだから、これは寄らずにはいられま〜い!
と、張り切って鶴橋駅に降り立った我々だが、この日は水曜日、なんと市場は定休日であった(T-T) 呼び込みも賑やかなキムチてんこもりのお店の数々を想像していたのに、とてもひっそりと静かなコリアン街であった。しかし!かろうじて一軒、お店を開けて我々を待っていてくれたのが(笑)、「土井商店」である。良かったー!
バイリンガルのお姉さん達が、テキパキとチヂミをどんどん焼いていく。ここは、ソウルの市場かしらん、ていうような幸せな心地である。
チヂミ・ミックス完成。うまーい(^-^)
冷麺は長い麺を鋏でチョキチョキ切ってくれる。わりとあっさり味である。辛さもほどほど(に、してくれたのかな?)。

美味しくチヂミと冷麺を頂いているトコロに、韓流ドラマファンのオバチャンたちご一行がやって来た。トツポギをつまんだりしながら、お店のお姉さんに話しかけている。
「ビデオで見たんだけど、このお店でしょう?ヨン様が来たのは。」
「ヨン様、はい来ましたよー!」
「あー、嬉しい!来たかったのよー、ここ!」
「ほら、その椅子(我がダンナの隣の椅子)にヨン様が腰掛けたんです。それから、これがサインですよ。」
オバチャンたちは歓声をあげながら、椅子やサイン本にスリスリして顔と本を並べて記念撮影もして行った。
なんて楽しそう(笑)

でも、我々はヨン様よりキムチだ!
ということで、キムチとカクテキを購入し、厳重な梱包をお願いして、関西空港へと向かったのであった。


最後に関空で、柿の葉寿しを食べるダンナ。

これで、今回の関西食の研修旅行は終了である。この研修の成果をいかに今後の我が店の経営に生かしていくか、有意義な思考をしつつ機上の人となった我々だった。
終わり

関西せかせかオトナの修学旅行〜その1神戸編
関西せかせかオトナの修学旅行〜その2京都編

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